輸出入で商品の受け取り先の国の輸入品に課される税として、関税や消費税があります。欧州では付加価値税(VAT)も有名です。
支払い対象者
関税や消費税は、基本的には輸入した側が支払うこととなっていますので、税金の支払い対象者は
- 無在庫販売:購入者
- FBA販売:販売者
となります。また、関税の額はインボイス(税関申告用書類)に記載されている商品価格をもとに計算されますので、
- 無在庫販売:販売価格
- FBA販売:仕入れ価格(通関時点では販売価格は決まっていない)
が課税対象の商品価格になります。ちなみにインボイスは販売する側が作成するものです。
EMSで発送する際は、いちどに数箱程度の個人レベルであれば関税がかからないケースが多いです。逆にDHL等のクーリエを利用して送る場合は、きっちり課税されることが多いです。ただし欧州の場合はどちらも課税されることが多いようです。
アンダーバリュー
インボイスに記載されている商品価格が低ければ当然、税金も安くなるので購入者からインボイスの金額を低めに書いてほしいと相談されたり、逆に販売者の方が自発的に低めに書いてくることもありますが、これはアンダーバリューと呼ばれる脱税、または脱税の幇助行為にあたります。もし見つかれば過少申告加算税、無申告加算税、重加算税、延滞税等の罰則が課されますし、悪質な場合は過去7年まで遡って追及されます。また、いちど目を付けられると、その後の通関手続きもチェックが厳しくなってきますのでアンダーバリューは絶対に止めておきましょう。
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