依頼する側とされる側の温度差

もう10年以上前の話になりますが、勤めていた会社の大口顧客で管理職の方に「仕事の進め方」についての講習会を特別に開いて頂いたことがあります。

私達は末端の下請け企業で、朝から深夜までそれこそ毎日働き詰めで、肉体・精神共に追いやられ、退職者も後を絶たない日々が続いていましたので、如何にして効率良く作業をこなし現状を打破していくかが大きな課題でした。
なので滅多にないこの機会に、大手の洗練された仕事のやり方を貪欲に吸収してやろうと講習会に臨みました。

思っていたのと違う

しかし、講習会は単なる品質チェックの教科書的な話ばかりで、私達零細企業の実務で活かせるものとは程遠い内容でした。
最初は表面的な挨拶程度でも徐々に私達の実践できるレベルに落とし込んでいただけるものと勝手に思っていましたが、そんなことは全く無く淡々と話は進んでいきました。
そして、やがて終わりを迎えそうになったとき、痺れをきらした同僚が尋ねました。

「私達はいつも技術的・品質的な問題で苦しんでいます。少しでも良いので効率化や製造工程での目指すべき方向性について何かアドバイスをご教示頂けませんか?」
講習会には4人で参加しましたが、その時の皆の心は完全にひとつでした^^

しかし管理職の方はこう答えました。
「私達は発注側なので製造の工程には一切関与しません。
なので立場が違うので、そういった質問には答えられません。
ひとつ言えるのは、貴方達も一日も早く発注側になれるように頑張ってください。」

そこで、ようやく立場が違う相手に自分達の問題解決を求めること自体が間違っていたのだということに気付き、落胆して帰路に着いたのを覚えています。

依頼する側とされる側の温度差

何が言いたいのかというと「依頼する側とされる側のそれぞれの立場で視点はまるで違う」ということです。
近くにいるようでも、立場が少し異なるだけで見え方は大きく異なります。
自分が思っているより相手は仕事に対する意識が低いかもしれませんし、逆に相手の意識が高くても自分自身が相手の気持ちをうまく感じ取れていないかもしれません。

私達は色んな場面で人の力に頼ることも多いと思いますが、ここをよく肝に銘じて意識しておかないといつか足元を掬われかねません。
そして物事を客観的に判断し、より良いサービスを提供していくことを考えていくと、やっぱり品質チェックは大事であるということにたびたび気付かされます。
やっぱり講習会の内容は当たっていたんですね^^

 

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